WiMAXはペースメーカーに影響がある?

臓の不整脈を防ぐペースメーカーは非常にデリケートな医療機器で、心臓から発生する微弱な電気信号を受信して、異常に応じて電流を流すことで鼓動を調整しています。
このデリケートな電気医療機器という性質から、外部の電磁波を受けて誤作動する恐れがあるというイメージがありますが、無線通信を行うWiMAXのような電波は、はたしてペースメーカーにとって危険はあるのでしょうか。
ほとんど影響はありません
WiMAXが与えるペースメーカーへの影響波はほとんどゼロに等しいです。
扱っている電波レベルは非常に低く、現在一般的に使用されている携帯電話よりも出力は微量です。
また、携帯電話を使用する場合はペースメーカーとの間に15cm程の距離を取るよう指定されていますが、WiMAXについてはそのようなルールもありません。
総務省による電波の医療機器等への影響に関する調査研究報告書についても、WiMAX機器がペースメーカーに影響を及ぼすことは無いことが正式に発表されています。
ただし、100%安心であると断言はできません。
正しいWiMAXの利用を行っていなかったり、他に何らかの影響が災いしたことにより、予想できないトラブルがペースメーカーに起きないとは言えません。
ノートパソコンやスマホを手にしてWiMAXを利用していて、周りにペースメーカーをお使いの方がいれば、心配してしまうでしょう。
宝くじの一等に当選するより、遥かにWiMAXでペースメーカーが誤作動を起こす確立が低く、過去に誤作動を生じた事例がないとしても、周りに心配をかけそうな場面では利用は控えるようにしたほうが良いでしょう。
携帯電話の電波もほとんど現在は影響がないと言われています。
上記でWiMAXは携帯電話と比べると電波レベルは非常に低く安心と書きましたが、携帯電話の電波レベルであってもペースメーカーに危険が及ぶことはありません。
携帯電話も安心ですし、それよりも出力が小さいWiMAXはさらに安心ということがお分かりいただけるでしょう。
ペースメーカーを使用する方を考慮して、電車内の優先席付近では携帯電話の電源を切るようにという指定もありま
すが、実際は15cm程の距離がペースメーカーとの間にあれば影響を及ぼすことはないと考えても大丈夫です。
しかし、やはりペースメーカー使用者周辺で携帯電話を使うイメージは悪く、相手に不安を与えかねません。
また、相手が命の危険を感じて感情的になるようであれば、口論など別のトラブルを招いてしまうかもしれません。
ペースメーカーを考慮して使用を控えるよう推奨されている場所では、危険を及ぼすリスクがないとしても、マナー的に電源を切ったり、手に持たないようにしましょう。